SPDRマンです。
タンカー2隻に攻撃=日本関係の貨物、魚雷情報も-ホルムズ海峡(時事通信)
一連の報道を受けて、下落していた原油先物が大きく反発していますね。
これが一時的なものなのか、大きなトレンドの転換点となるかは、
今後の情勢次第ですが、少し原油のことについて書いてみたいと思います。
そもそもWTIとは何か、証券会社の用語解説を参照すると下記の通りです。
英語表記「West Texas Intermediate」の略で、米国南部のテキサス州とニューメキシコ州を中心に産出される硫黄分が少なくガソリンを多く取り出せる高品質な原油のこと。欧州産の北海ブレント、中東産のドバイと並ぶ、原油価格の代表的な指標のひとつで、先物がニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されています。WTI原油先物は、取引量と市場参加者が圧倒的に多く、原油価格の指標にとどまらず、世界経済の動向を占う重要な経済指標のひとつにもなっています。
この価格が、エクソンモービルなど石油株の運命を大きく左右し、(出典:大和証券 金融・証券用語解説[WTI])
相関性が高いと言われている日本経済の株式指数にも多大な影響を与えています。
WTIはティッカーシンボルっぽいですが、ETFで投資する場合は米国ならUSOやXLE、
日本国内であれば1671、1690、1699あたりが該当します。
ただ、投資することを前提に考えているのであれば、ETFよりもエクソンモービルや
ロイヤル・ダッチ・シェルなどの石油メジャーの株を取得した方が、
高配当もついてくるため、合理的かと思います。
個別株は持っていなくても、原油価格の動向は相場全体を左右するため、
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原油相場についての詳細や石油株の妙味は、専門家や石油株投資家にお任せしますが、
一言だけブログを読んでいただいている投資家の方にお伝えしたい格言があります。
それは、
「原油相場は平時は市場が価格を決め、非常時は政府(国際政治)が価格を決める」
ということです。
純粋に市場だけが値段を決める商品ではないということ前提に、
これからも注視し、向き合って行きたい指標ですね!
【追記】2019.07
原油相場はXOMやCVXなどS&P500種構成銘柄にも大きな影響を与えるため、
取り上げました。実際、この後大きな動きにはならなかったのですが、
日経平均への重しとなったことは間違いないです。消費増税の影響ばかりが
注目されますが、日本国内市場を捉える上では依然として、原油価格には
注意しておく必要があると感じた次第です。
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