ZOZO前澤社長との思い出②

2019/09/14

投資



①からの続きになります。

斜陽化して来ていたCD販売とは対照的に、売り上げが伸びていくバンド関連グッズ。
そして、何よりCDやレコードよりもグッズ商品は利益率も高くよく売れるのです。

当たり前のことですが、CDなどの音源作品の制作には時間も手間もかかり
ようやくアーティストが一つの作品を仕上げリリースしたところで、
購入してもらえるのはCDやレコード1枚、熱心なファンでも数枚くらいです。
(その点AKB商法というのは、販売という面では凄さを感じます)

それに対して、バンド関連のアパレルは消耗品です。
同じアーティストのバンドTシャツでもデザインが異なれば購入してもらえますし、
何よりも、anvilやGILDAN、Fruit of the Loom等の原価数百円程の
無地のシャツにプリントが入るだけで、何千円という金額で購入して頂けました。
(完全な余談になりますが、Fruit of the Loomはバークシャー・ハサウェイに買収されていました)

アパレル産業の利益率の高さが前澤社長の大きな原動力になったのでしょう。
また、前澤社長は音楽だけでなく、ファッションブランドにも精通されていました。
そして有名ファッションブランドが集う仮想モール構想を始動させました。

2004年末、それまでスタートトゥデイの主力事業であったSTMonlineは、
仮想インターネットモールZOZOTOWNの一店舗に成り下がりました。

完全に音楽側の人間であったSPDRマンは内心ものすごく反発しておりました。
(ですので未だにZOZOやZOZOTOWNという名前が好きではありません)

それでも商売としては非常に賢い方向に向かって行くスタートトゥデイを、
陰ながら応援しておりました。取り扱いのあるブランドを着こなしている友人に、
ネット限定の商品なども展開されていたため、サイトを紹介したりもしました。

自分自身は相変わらずSTMonlineだけでしか買い物をしませんでしたが、
徐々にSTMonlineが隅に追いやられて行くのをひしひしと感じました。
そして2006年、ついにSTMonlineはZOZOTOWNからポアされました。
オフィシャルブログの表現をそのまま引用しております)

このとき、前澤社長は自分とは全く違う世界に進んで行ってしまったと感じました。
それでもハードコアバンド、ゴリラ・ビスケッツの傑作アルバム「スタートトゥデイ
を社名に利用し続け、アーティストの活動を援助したり、多額の芸術作品を購入するなど、
売名行為扱いもされますが、自分がお世話になっていた当時と
全く変わらない前澤社長にどこか安堵しておりました。

音楽通販事業は分社化されてしまいましたが、今考えると上場のための
不採算部門の整理だったのでしょう。(STMonlineは幾度の中断を経て
2019年の夏頃まで存続しておりましたが、今は閉鎖されております)

翌年の2007年末にスタートトゥデイは東証マザーズに上場を果たします。
リーマンショック前の話です。
当時はまだ、SPDRマンは証券口座を開設しておりませんでした。

③へ続きます

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もう少し続きます。長々とすみません

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