人気翻訳家・関美和 人生の転機は45歳のどん底離婚
(上)ファンドマネジャーから人気翻訳家に 順風満帆なキャリアからどん底へ はい上がった軌跡
(出典:日経ARIA 2019.07.25)
SPDRマンです。
読書の秋ですね!
ここ数年は読みたい洋書の新刊があっても、原著には挑戦せず、
翻訳版が出版されるのをひたすらを待ち望むという
すっかり怠惰な姿勢になってしまっております(汗)
待ち望んでいた翻訳書を手に取るたびに、毎回同じ翻訳家の方が
翻訳を担当されていたという経験をすることがありました。
読んでいる書籍のジャンルの問題なのか、出版社の策略に
見事にハマっているだけなのかは定かではありませんが、
読んでいるうちに本当に信頼できる翻訳家に巡り会えました。
今回紹介する書籍は、関美和さんの翻訳による
ヤニス・バルファキス氏の著書
『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』
(ダイヤモンド社)です。
ヤニス・バルファキス氏はギリシャ人経済学者で、
サブプライム住宅ローン危機を予言し的中させたことで有名になり、
その後ギリシャ危機の際は同国の財務大臣として活躍された方です。
この方の書籍はベストセラーが多いにも関わらず未邦訳なものが多く、
(恐らくギリシャ語から直接翻訳するのではなく、
日本語版は英語版を底本としているため、タイムラグが発生している模様)
気になってはいたのですが、ようやくたどり着くことができました。
そして評判通りすごく良い本でした。
タイトルの通り子供に経済のことを伝えるために書かれた
わかりやすさを重視した本なのですが、書いてある内容は、
経済原理を用いて身近なエピソードや歴史の事象を説明し、産業革命から
仮想通貨に至るまで、専門用語を用いずに語り上げる素晴らしい内容です。
投資を始める前にこの書籍に出会えていれば、
市場に対する向き合い方がきっと違っただろうと感じました。
長期投資を志している方には、是非一度読んで頂きたい書籍です!
経済に関する素晴らしいエピソードが数多く載っているため、
何を紹介すれば良いのか本当に迷いますが、収容所のタバコの役割に関する
話を少しだけ紹介したいと思います。
第二次大戦中に、ドイツ軍の捕虜となり収容所に入ったイギリス人や
フランス人など連合国側の人々には、赤十字から配給があったそうです。
配給にはどの国の人々にも同じ内容の配給物(紅茶やチョコやタバコなど)
が入っていたそうです。収容所内で物々交換が始まり、やがてタバコが
収容所内での通貨として確立されて行ったそうです。
このエピソードの経済的な本質の部分は、
是非書籍でご確認いただきたいのですが、SPDRマンはこの話を読んで、
米株村でも同様の事象が発生している事を感じました。
米株村ではタバコ株ネタは肯定否定問わず、共通言語として、
通貨性を帯びております。つまり米株村は村ではなく収容所だったのです!
米株村の秘密をまた解き明かしてしまった気がしたSPDRマンでした。
収容所民としてこれからも頑張ります!