ライアーズ・ポーカーというかソロモン!

2019/11/19

書評



SPDRマンです。

昨日投稿したダークプールの話でマイケル・ルイス氏の名前が出てきたので、
ライアーズ・ポーカー』の書評を投稿しようと思ったのですが、
定番すぎるのと、書籍よりもソロモン・ブラザーズの話がしたくなりました。

まだ債券もデリバティブも生きていた時代、
ジャンクディーラーがヤバい取引で名を馳せていた頃
その中心にあった投資銀行がソロモン・ブラザーズです。

投資方法や哲学の議論と罵り合い、資産額と投資パフォーマンスのマウンティング、
トレーディングフロアに響く怒号と下ネタと貶し合い、そして筋トレしない肥満と粉末緑茶。
そう!どこかの村にそっくりです!!

ライアーズ・ポーカー』は「ウォール街の帝王」ジョン・グッドフレンド氏、
後のLTCMの創業者ジョン・メリウェザー氏、高卒非正規からの成り上がりルイス・ラニエリ氏など
個性派揃いの面々の話が中心となりますが、この他にも、
現在大統領選に立候補しているブルームバーグ氏は整理解雇され、経営が傾いた際はバフェット氏が
救済に乗り出しCEOになったり、LTCM組のマイロン・ショールズ氏はのちにノーベル賞を受賞したり、
著者のマイケル・ルイス氏はマネックスの松本大氏と同期だったりと、
本当に話題に事欠かない組織だったみたいです。

未読で気になった方は是非『ライアーズ・ポーカー』を手にとってみて下さい。
(注:粉末緑茶の話は出てきません)

同書の初版邦訳のサブタイトルは「ウォール街は巨大な幼稚園」でした。
SPDRマンも幼稚園児に毛の生えたようなものですので、
まさにどこかの村そっくりの投資銀行の話題でした。

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