覗かれる株注文データ 高速取引、個人に先回り
(出典:日本経済新聞 2019/11/18 2:00)
SPDRマンです。
長期投資家の多い米株村ではあまり話題にならないかもしれませんが、
短期のトレーダーにとっては死活問題のダークプールに関しての話題です。
超簡単に説明するならば、アルゴリズムを用いて、人間の目では見えない速さで、
機関投資家専用の第二市場も用いて証券会社が鞘取りをするシステムです。
例えば、SPDRマンが一般市場で300ドルの指値でSPYを注文したところ、
証券会社が第二市場で299ドルで売り出されているSPYを約定させて、
SPDRマンに300ドルで売りつけて、1ドルは証券会社がゲットしてしまうみたいな感じです。
(単純化させすぎているので、ちゃんとした説明の詳細は出典元等をご確認ください)
こういう不純なことをしていることが以前から問題視されておりましたが、
本日、日経の報道を受けてSBIホールディングスの株価が4%ほど調整しました。
取引回数の少ない長期投資家にとってはあまり関係のない話の様にも感じますが、
結果的に高値で買い付けさせられる可能性があり不利益を被ることになりかねないので、
看過できない問題ではあります。
このあたりはマイケル・ルイス氏の著書『フラッシュ・ボーイズ』を読むと理解が深まります。
本格的に知りたい方は、『ウォール街のアルゴリズム戦争』(原題:Dark Pools)
に是非挑戦してみて下さい。
ふと深夜のプールでハメを外して遊ぶのが、とても楽しかったことを思い出したSPDRマンでした。
リアルダークプール(笑)