格差を埋めるための制度が格差を拡大する皮肉

2019/11/23

投資


つみたてNISA 期限を延長へ いつ始めても20年間非課税
(出典:毎日新聞 2019年11月22日 22時19分)

SPDRマンです。

つみたてNISA期限延長は、素直に嬉しいことですが、
制度自体に孕む危険性について少しだけ言及したいと思います。

おそらく米国株ブログ村のコンテンツを楽しんでいる方の多くは、
つみたてNISAあるいはNISA制度を活用し、資産形成できる可能性が非常に高いです。

一方で、大手証券会社や銀行等の金融機関を通じてこの制度を利用される方は、
良心的なアドバイザーに巡り会えない限り、資産をあまり増やせない可能性が高いです。

そして、この制度自体を活用できずに一生を終える方はそれ以上に多いでしょう。
投資知識の差が所得の格差に拍車をかける形です。

本来、少額投資非課税制度(NISA)は、資産形成を通じて、
長寿化等に伴う老後に必要な生活資金の増加に対応するべく、
若年層や所得の増加が見込めない可能性がある方を想定して設計された制度です。

しかし、現実は金融リテラシーの高い方が、
資産形成をブーストさせるために利用する制度になってしまっております。

残念ながら理想と現実は異なります。

自分も学生時代に塾講師をしていた際に、同じような経験をしました。
勉強について行けず本当に困っている生徒を指導するよりも、
レベルの高い生徒を難関校に進学させるためのブラッシュアップをした方が、
塾の収入にも実績にも寄与するのです。

本当に必要とする人に支援が届かないのは、
どのような制度や仕組みでも生じる皮肉なのかもしれません。

制度に限界がある以上は、運用で本当に必要な人に教え伝えるしかありません。
このブログに到達された方が、一人でも多くの金融リテラシーを必要としている人のために、
動いて下さることを願ってやみません。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
米株村は、うそはうそと見抜ける人にとっては非常に良心的なところです

QooQ