特別リポート:ロイターの香港報道を制限、リフィニティブが自己検閲
(出典:ロイター 2019年12月13日 / 15:10)
SPDRマンです。
割と本業の方にも関係する内容なので、投稿しようかどうか迷いましたが、
書くべきことはちゃんと書きたいと思います。
経済報道の最前線に位置するメディアの根幹部分が揺れています。
香港報道に関する自己検閲がロイターで問題となっております。
リフィニティブという名前を聞き慣れない方も多いかと思いますが、
前身はトムソン・ロイター【TRI】のファイナンシャル&リスク部門で、
ブラックストーン・グループ【BX】の資本参画によって2018年に誕生した企業です。
そもそもロイター自身が2008年にトムソンに買収されたため、
イギリスの通信社から、カナダの持株会社の影響を受けるアメリカ企業となり、
資本構造的に非常に複雑でした。
日本人からは、外資系企業は一括りにされがちですが、
ユダヤ系のロイターとアングロ・サクソン系のトムソンとでは、
社内カルチャーがあまりにも違うため、結構頻繁に軋轢が生じていました。
(外から見ても分かるレベルでです)
そして、さらに事態が複雑化したのは、ブラックストーン・グループの参画です。
CEOのスティーブン・シュワルツマンはバリバリのユダヤ系ですが、
ブラックストーン・グループの大株主には中国の政府系ファンドである
中国投資有限責任公司が名を連ねていた時期もありました。
現在は資本関係は解消されている様ですが、
忖度を疑われても仕方のない状況があったことは確かです。
マイケル・ブルームバーグの米大統領選立候補、通信社ブルームバーグに与えた悪影響とは?
(出典:ローリングストーン ジャパン 2019/12/14 17:00)
米大統領選出馬のブルームバーグ氏、自社の報道姿勢を擁護
(出典:CNN 2019.12.08 Sun posted at 17:20 JST)
トランプ陣営、ブルームバーグに大統領選の取材許可証出さず
(出典:ロイター 2019年12月3日 06:16)
また、ブルームバーグもオーナーであるマイケル・ブルームバーグ氏本人の
大統領選出馬に伴い、報道機関としての地位を脅かされております。
そしてプロとして外国株・債券等の取引に携わっている方の殆どは
おそらくBloombergのターミナルかリフィニティブのEikonを利用しているはずです。
本来であれば信頼できるはずの情報ソースでさえも、
しっかりと見極めなければならない時代が到来したのかもしれません。
確かな眼で、目の前の情報一つひとつを精査して行きたいですね!
それでは確かな情報源(笑)である、今週の週間報告です。
全体で12.06%のプラスです。
先週末時点では、61,661円、9.47%のプラスでしたので増えました。
(先週比:+16,838円)
今週は英国総選挙や米中交渉など大きな動きがあったため、
結果的に株価は大きく動きました。
その割に国際情勢にはあまり触れることなく、
国内ネット証券の手数料無料化競争の話題ばかり取り上げてしまいました。
近視眼的な情報発信ばかりでは良くないので、
もう少し大局的に物事をお伝えできればと感じた次第です。
言いたい事は言おうと思ったSPDRマンでした。
POISON