GAFAの時価総額、東証1部の7割に 「効率化」問われる日本企業
(出典:産経新聞 2020.2.4 19:17)
SPDRマンです。
米国株に投資しておきながら、こういうことを言うのもどうかと思うのですが、
米国の成長企業に資本が集中しすぎているように感じます。
日本がバブルの頃は、日本企業が世界の時価総額を凌駕するのかと
思われていたのがまるで嘘のように、今ではGAFAのたった4社の合計にすら
届かなくなる可能性が指摘されております。
出典元の記事の通り、GAFA4社の時価総額は、東証1部上場企業全体の
7割にまで迫ってきました。2部やマザーズはそこまで大きくないため、
東証改革がモタついているうちに、気がついた時には抜き去られているかもしれません。
もちろん栄枯盛衰の激しい世界ですので、
GAFA4社が今のような勢いを保ち続ける保証はどこにもありませんし、
米国自体が、バブル後の日本のような惨状になる可能性も否定はできません。
しかし、日本のバブルの頃とは明らかに異なるのは、
企業の時価総額が様々なセクターに分散されているのではなく、
少数の勝ち組企業に一極集中する傾向があるということです。
ハクスリーの『すばらしい新世界』では、
フォードが世界を支配している設定になっておりましたが、
現在の自動車産業は、フォルクスワーゲンやトヨタが牽引し、
テスラが台頭してきたりと、フォードの地位は当時とはだいぶ変わり、
また、世界を支配すると思われているのは自動車産業ではなく、
IT産業が主役の座を奪ったように感じます。予想は当たらないものです。
時間が経てば、また新たな産業が生まれ、産業構造も変わり、
今の価値観も古いものになっていることでしょう。
その行方を予想することは難しいですが、
企業の時価総額は、その変遷を確認するのに非常に役立ちます。
日本企業の再起や新興企業の躍進を期待したいですが、
そのためには日本の株式市場の市場機能がきちんと機能し、
株主に利益をもたらす環境になって欲しいと願うSPDRマンでした。
次の時代のGAFAに先行投資したいです(願望)