【MSFT, BRKA, AAPL】書評『サードドア 精神的資産のふやし方』

2020/03/14

書評


ビル・ゲイツ氏、マイクロソフトとバークシャーの取締役退任
(出典:CNN 2020.03.14 Sat posted at 14:36 JST)

SPDRマンです。

ビル・ゲイツ氏がマイクロソフトとバークシャーの取締役を退任されるそうです。

これからはマイクロソフトオンデマンドのエロ・ゲイツとなり
性教育問題に注力するという話を風の噂で聞いていたのですが、
どうやら普通の教育問題に取り組まれるようで、SPDRマンの勘違いだったみたいです。

本日は、そのビル・ゲイツ氏も物語のキーパーソンとして登場する書籍、
サードドア 精神的資産のふやし方』(東洋経済新報社)の紹介です。
アレックス・バナヤン著(2019年8月23日 発売)

「世界屈指の成功者たちはどうやってその一歩を踏み出したのか?」
この疑問に18歳の大学生が、ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スピルバーグなど、
米国各界の著名人に次々と突撃インタビューする内容です。

著者のアレックス・バナヤン氏は、ペルシャ系の移民(難民)として
アメリカに渡った両親のもとで、医師になることを嘱望されながら育ち、
南カリフォルニア大学の医学部進学課程に入学。将来への疑問を感じ、
勉学に身が入らない中、図書館で見つけたビル・ゲイツ氏の伝記をキッカケに、
「彼はどうやってその一歩を踏み出したのか?」という疑問が湧き、
出場したクイズ番組で優勝し獲得した資金で、
著名人のインタビューを敢行するというお話です。

スティーヴン・スピルバーグは、どうやってハリウッド史上最年少で大手スタジオの監督になれたのか。19歳のレディー・ガガは、ニューヨークでウエイトレスをしながらどうやってレコード契約にこぎつけたのだろうか。
僕は図書館に通いつめ、答えが書いてある本を探した。でも数週間が過ぎても、何も得るものがない。これだと思うような、人生の始まりに的を絞った本は1冊もなかった。
知名度もなくまだ無名で、誰と面会できるわけでもない。そんな時に、どうやって彼らはキャリアの足がかりを見つけたんだ?
そのとき、能天気な18歳の思考にスイッチが入った。
“誰も書いていないなら、いっそ自分で書くのはどうだ?”
(8頁より)


もちろん著名人のインタビューを普通の大学生が簡単に行えるはずもなく、
紆余曲折や葛藤、失敗や挫折を繰り返しながらも、
果敢にミッションに挑んでいく姿が描かれております。

【サードドアとは】
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
つねに3つの入り口が用意されている。 
ファーストドア:
正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか
気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。 
セカンドドア:
VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが
利用できる。 
それから、いつだってそこにあるのに、
誰も教えてくれないドアがある。
サードドアだ。 
行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして
窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─
必ずある。 
ビル・ゲイツが初めてソフトウェアを販売できたのも、
スティーヴン・スピルバーグがハリウッドで
史上最年少の監督になれたのも、……みんな、
サードドアをこじ開けたからなんだ。
(引用:書籍ホームページより)

どんなに困難な状況でも、必ず抜け道や解決策があることが強調されております。

全てのインタビューが成功する訳ではなく、失敗したものも書かれているため、
純粋な実用書やビジネス書というよりは、挑戦した記録を掲載した啓発書といった感じです。

米国株関連ですと、ビル・ゲイツ氏の他には、アップルの共同創業者の
スティーブ・ウォズニアック氏のインタビューを敢行しております。
(SPDRマンはこのウォズニアック氏のインタビューがお気に入りです)

バークシャーのウォーレン・バフェット氏にもアプローチを試みたり、
(実際にバークシャーの株主総会に出席することになるのですが、
この辺りは是非書籍をお手にとってご確認下さい!)
他にも米国株に興味のある方には馴染みの深い面々が登場します。

肝心のインタビューの中身はというと、学生の取材ですので、
まぁこんなものかなといった感じですが、そのインタビューを取り付けるまでのプロセスに、
著者の起業家精神を感じずにはいられない内容となっております。
(バナヤン氏はその後シリコンバレーのベンチャーキャピタリストになります)

実際に、インタビューを書籍化するまでの過程も内容に含まれおります。

著者の人生を賭けた、必死な交渉や取り組みを読んで、自分自身も仕事や投資に、
もっと熱い想いを持って取り組まないといけないなと感じました。

独特な文体で場面展開の移り変わりも多いため、
読み手によって結構ハッキリと好き嫌いと評価が分かれる内容かもしれませんが、
伝えようとしていることは投資にも通じるものがあります。

サードドアというコンセプトの根本は、可能性の追求です。
自分自身の力を過小評価せず、最大限の可能性と利益を追い求めましょう!

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