リーマンショックよりも長引かず現金の輝きは一瞬?

2020/04/08

投資


コロナに負けた投資の帝王 AIの本領、生かすは人
(出典:日本経済新聞 2020/4/7 16:32 (2020/4/8 17:10更新))

SPDRマンです。

リーマンショックの際はプラスで切り抜けたレイ・ダリオ氏でしたが、今回の急落には対応できず、旗艦ファンドの成績が振るわず顧客に謝罪したそうです。

近年ではAIを駆使した経済指標の分析で投資成績を高めていたそうですが、平時はその手法が通用したものの、今回のような非常時では機能しなかったようです。

統計学上はほぼ起こり得ない事象であっても、現実世界(特に相場や政治の世界)では5年〜10年くらいに1回程度の頻度で、あり得ないことが割と普通に起こります(笑)

とはいえダリオ氏のことですので転んでもタダでは起きず、またすぐに再起して来ることでしょう。

ダリオ氏、「現金はごみ」と再度主張-リフレ時にはマイナスリターン
(出典:ブルームバーグ 2020年4月8日 12:46 JST)

ダリオ氏は今回の急落前から一貫して、現金の価値の低下を訴えてきておりました。SPDRマンもこの論調には賛同する部分も多くあり、長期的な目線では同調しているのですが、皮肉にも今回の新型コロナ危機では、キャッシュポジションの有り難みを体感することになりました。

これから現金が実社会で最も必要とされる時期に、資金をしっかりと投資に回すことができるかが重要になって来るかと思われますが、それがいつになるのか(もしかしたらもう過ぎ去ってしまっている?)は後から振り返って見なければきっと分かりません。

リーマンショックの際に株価の低迷期間が長引いた原因は、金融機関(特にフロント職場)の方々の悪あがきや金融当局の馴れ合いが事態をさらに悪化させたという話を、その当時ニューヨーク特派員だったという先輩から伺ったことがあります。

今回はまだ金融危機ですらありませんが、原因となったフロント職場の人員は既にAIに置き換わり、金融当局もリーマンショックの反省から、当時とは明らかに異なる動きを見せております。

時代は進みAI等の最新技術が世界を席巻しても、それを生かすことができるか否かは、結局人にかかっているのです。

アルゴリズムの歪みから爆益の彼方へ向かう投機チャンスを手にする方がいる一方で、瞬間的にはゼロサムゲームである市場の世界では誰かが知らぬ間に損失を被っているのです。

不況の際の現金には計り知れない価値がありますが、その価値が永遠に続くものではないこと、そして何よりも現金はそれ自体に価値があるのではなく、利用するからこそ価値が生まれて来ることを忘れないようにしたいと思ったSPDRマンでした。

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