レイ・ダリオ氏「中国台頭、米国衰退」

2020/05/22

投資


レイ・ダリオ氏が描く世界秩序-中国が台頭し米国は相対的衰退始まる
(出典:ブルームバーグ 2020年5月22日 11:25 JST)

SPDRマンです。

市場にあまり動きがなく、書くことがないなーと思った頃にちょうど良く記事になって出て来るレイ・ダリオ氏の新著ネタです。

タイミングを計って公開しているのか、メディアがネタがなくなると埋め草に利用しているのかは定かではありませんが、当ブログも便乗しております。

今回の新著はよくある大局的な歴史の話を、権威のある人(レイ・ダリオ氏)が言って形にしようとしている感じですね。

PRINCIPLES』や『Big Debt Crises』は割と好感を持って読めたのですが、今回の新著に関しては現在公開されている限りではあまりキレを感じません。

通貨の覇権が世界秩序の覇権であることは概ね同意できますが、オランダからイギリスのシティ、そしてアメリカのウォール街へと移ってきた国際金融市場の中心地を中国が奪還できるかどうかが本当の鍵ではないでしょうか。

現在ニューヨーク市場から中国企業のADRが上場廃止に追い込まれる可能性が示唆されておりますが、果たして世界のグローバル企業がとても透明とは言い難い中国国内の市場で資金調達をしたいと思える状態に生まれ変わることができるのでしょうか。

起業家、経営者、投資家としてのレイ・ダリオ氏は超一流だと思いますが、政治センスに関しては少し疑問符が付きます。

おそらく中国にかなりの先行投資をしているが故のポジショントークかと思われますので、便乗した方が良いリターンを得る可能性があることも否定はできません。

大物投資家の発言も一つ一つ丁寧に精査した上で、自身の投資判断の材料にした方が良いと思ったSPDRマンでした。

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最近ダリオ氏に急激な質の低下を感じます(書物ベースでの話です)

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