即死条項付きETN(週間報告2020/05/10)

2020/05/10

投信


原油絡みの金融商品ETN、「即死条項」にご用心
(出典:東洋経済オンライン 2020/05/10 5:10)

SPDRマンです。

みんな大好きヌルヌルオイルプレイでおなじみの原油に関して、オイルメジャーの話題でもなく、原油ETFでもなく、少しマニアックですが原油ETNの記事を見かけました。

ETN(Exchange Traded Note=上場投資証券)は「指標連動証券」とも呼ばれるETFの親戚みたいな商品です。

単純な指数連動商品もありますが、レバレッジやインバース系の商品に魅力があるのが特徴です。その一方で急激な値動きが起きた場合、商品によっては早期償還が発動されることがあるリスキーな側面もあります。

2018年2月のVIXショックの際には、VIXインバースETNの「NEXT NOTES S&P500 VIXインバースETN」が即死条項に引っかかり、お陀仏となりました。

この商品は上昇局面ではS&P500指数よりもはるかに良いパフォーマンスを出すため、一部のマニアには受けていたのと、パフォーマンスが良いため野村のリテール部門が力を入れて顧客に販売していた商品でした。

一応S&P500指数の関連商品でしたが最後は紙クズとなった懐かしい商品です。この一件の後、カブドットコム証券(現:auカブコム証券)のフリーETFからVIX系の商品が全て撤去されたのは良い思い出です。

それでは普通のS&P500指数連動商品の週間報告です。



全体で1.27%のマイナスです。
先週末時点では、3,816円、0.44%のプラスでしたので増えました。
(先週比:+34,683円)※5月分50,000円の買い付け分が含まれます。

指数の動きは悪くはありませんでしたが、為替が若干円高に向かいました。

先が見えない時ほど定期買付の方が楽ですね。

正直退屈な相場になってしまいましたが、平時の時にもてはやされる商品は非常時に大変なことになるのはETNが教えてくれます。

ETNも使い方次第では本当に有用ですが、使い方を間違えると痛い目に遭いますので注意が必要です。

それでも一発キメたい誘惑に駆られるのも何となく理解できるSPDRマンでした。

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