エンジェル投資家が配りたかった武器

2020/06/16

書評


瀧本哲史「衰退する日本を見捨てなかった理由」
(出典:東洋経済オンライン 2020/06/16 7:55)

SPDRマンです。

2019年8月に、病のため夭逝したエンジェル投資家で京都大学客員准教授の瀧本哲史さん。

東大で学士助手となり、将来を約束されていたにも関わらずアカデミックキャリアを捨て、コンサルティングファームを経て、企業経営の再建やエンジェル投資家としてシードアクセラレーターをされて来ました。

SPDRマンも瀧本さんの著作が好きで拝読しておりました。

ご本人と直接関わる機会はなかったのですが、亡くなられる直前、当時の上司が瀧本さんと大変親しかったため、病状のことやご家庭のこと、瀧本さんの思想や投資に関する考え方などを上司と語る機会がありました。

日本の環境に絶望し、世界を見据えて動き、その結果として日本の可能性を再度追求されている方でした。

リーダーをぶち上げ、その人が世の中を変えるという「カリスマモデル」は機能しないことに気がつき、「武器モデル」を提唱されてきました。

大衆がカリスマに迎合するのではなく、「一人ひとりが自分で考え自分で決めていく世界」を理想とされておられました。

出典元の記事でも引用されている「自燈明(じとうみょう)」という仏教用語で、自律の大切さを強調されております。

「自分で考えて自分で決めろ。自ら明かりを燈せ。他の誰かがつけてくれた明かりに従って進むのではなく、自らが明かりになれ。」

投資において最も大切なことは、誰かに頼るのではなく自分自身で考え抜いて意思決定をすることです。

素晴らしいチャンスは目の前に用意されています。米国株投資は最も優れた武器の一つだと思うSPDRマンでした。

2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
光あるうち光の中を歩め

QooQ