K字型の景気回復(週間報告2020/06/21)

2020/06/21

投信


所得格差拡大による悪影響
(出典:バロンズ・ダイジェスト 2020/06/21 08:49)

SPDRマンです。

今週は格差について考えさせられる一週間でした。

株式投資によって資本主義の恩恵を受けられているのは米国でも一部の層であることには変わりありませんし、株式投資をしていても投資内容によってしっかりと恩恵を受けることができるか否が分かれます。

二極化の時代に拍車が掛かって行くようにも感じました。

それでは今週の週間報告です。



全体で7.22%のプラスです。
先週末時点では、29,161円、3.06%のプラスでしたので増えました。
(先週比:+39,548円)

先週大きく下落した反動で上昇しました。ただ、下落分を全て取り戻すことはできませんでした。それくらいゆっくりとした上昇の方が個人的には安心感がありますが、あまりグズグズしていると大きく崩れそうな気もします。

多くの投資家は景気回復がV字型か、U字型か、あるいはW字型かを見定めようとしておりますが、一部のエコノミストからK字型のパターンの予想が出てきているそうです。

高所得層や投資家はV字型の回復の恩恵を享受できる一方で、低所得層や失業者は回復することなく厳しい状況が続くというものです。

他の先進国の中流層が6割を超えているのに対し、米国は中流層が約5割と少なく、ロシアやトルコといった新興国の構成に近いそうです。

その社会階層の構成が成長の原動力である可能性もある一方で、一市民としては他の先進国と比べ中流層なれる可能性が少ない国ですので、一歩間違えれば生活は苦しくなります。

こういった差が、もしかすると米国と他の先進国との株式のパフォーマンスの差になっているのならば、米国株は米国の中流層の犠牲の上に成り立つアウトパフォームと考えることもできます。

皮肉にもその恩恵を受けているのは、米国以外の国の中流層投資家なのかもしれません。

いずれ二極化の波は日本にも訪れますし、既に到来しているのかもしれません。

賢明な判断ができることを願うSPDRマンでした。

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