中国が上場廃止加速、「適者生存」で株式市場健全化へ
(出典:ロイター 2020年7月15日 / 19:09)
SPDRマンです。
中国が株式市場の新陳代謝を促し市場を活性化させようとしているとのことです。
中国版NASDAQの「科創板」や、「創業板(チャイネクスト)」の創設によって上場しやすくなった一方で、不良企業を上場廃止させ一掃したいという中国政府の思惑があるようです。
米国の上場基準は厳しく、財務の粉飾や、情報開示漏れがあれば退場となりますが、この厳しい環境こそが投資家に多くのリターンをもたらしてくれているのだと言われております。
日本にとっては耳の痛い話ではありますが、上場廃止の基準が非常に曖昧で甘い日本市場は、上場企業にとってはぬるま湯で経営者や従業員にとっては居心地の良い環境なのだと思いますが、その分投資家のリターンが犠牲になって来ました。
ある種の「甘えの構造」が、結果的に市場を歪めて来たのだと思います。
中国本土の市場には腐敗やそれに伴う怖さがありますが、変えようとしている姿勢は、日本も学ばなければならない部分かもしれません。
政治体制には魅力を感じませんが、中国も米国と同様に大陸的な国ですので、バッサリ改革を断行してくるかもしれません。
投資先としての評価は分かれるかと思いますが、他国の良い動きは貪欲に取り入れていく姿勢が大切だと感じたSPDRマンでした。
日本の金融システム改革の歩みは遅い…