アングル:ドル安で浮かび上がる「リスクオフ時の円高」という残像
(出典:ロイター 2020年7月27日 / 17:03)
SPDRマンです。
通貨安競争はゴミの押し付け合いと化して来ておりますが、事あるごとに日本は競り負けリスクオフの円高となり、景気低迷を余儀なくされて来ました。
リーマンショックの際は日本の金融市場は比較的健全で、三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーに巨額の出資を実行するなどして救済に乗り出しましたが、結局は為替の影響で結果的に日本が景気低迷を引き受けることになりました。
ただし、この原因は当時の政権や財務省、日銀だけの責任ではありません。株安時に積極的に投資を行い資産形成をしなかった普通の日本の一般市民にも責任があるのです。
当時とは状況が異なりますが、金融緩和と財政出動による通貨安競争に競り負ければ、また日本がコロナショックの景気低迷を引き受けることになりかねません。
時代は変わり、当時とは比べ物にならないくらい投資環境は良くなりました。経済危機に立ち向かうためには貯蓄をするのではなく、投資や消費が必要なのです。
特に通貨安競争を心配するのであれば、機関投資家だけではなく一般家庭でも外貨や海外資産を持つことが円高対策に有効です。
もっとも効果が出るのが「ドル円」のレートですので、世界分散投資も有効ですが当ブログは米国偏重の投資をオススメしております。
これは個人の資産最大化というよりは、よりどちらが国益に資するかみたいな話ですので、資産形成の話とは少しズレております。
更に言えば自国のインデックス中心で資産形成ができるのが投資の究極の理想形だと個人的には思いますが、日本株だけでの安定した資産形成はまだまだ難しい状況です。(決してできなくはないのですが、万人向けには程遠い現状です)
為替に翻弄されず、確かな価値に投資が出来ていれば資産は形成できます。
為替は飾りといえどドル資産を大量に有していると円高の被害を露骨に受けるため、思いっきりポジショントークに走ったSPDRマンでした。
通貨や物ではなく企業の本源的価値に投資するべきです