(出典:ブルームバーグ 2020年8月3日 12:38 JST)
SPDRマンです。
今の米中のハイテク&貿易戦争は、まさに80年代の日米ハイテク摩擦の再来といったところでしょうか。
もっとも日米では軍事対立こそありませんでしたが、その競争と交渉は戦争さながらと言われていたそうです。
残念ながら当時の日本はこの戦いに敗れました。
その結果として日本の国産OS構想は頓挫しました。また、半導体分野においても核心的技術は米国にしっかりと握られ、他のアジア諸国との価格競争に晒された結果、日本国内からまともな半導体メーカーと技術力は失われました。
こういった話は今でこそその衰退を実感しますが、その交渉自体は30年以上前に既に勝負はついていたのです。
米中の交渉は今のところ表面上は穏やかに見えても、今後の技術覇権国がどちらになるかが決まる重要な岐路です。
特に中国の軍事行動が最近穏やかではない状況なのは、まさにこういった緊張感のあらわれでしょう。
冷戦下の状況で日米のような同盟国同士でさえ、技術覇権の競争は熾烈を極めました。
現在の米中の対立は言わずもがなでしょう。
またスーパー301条的なものが発動されるかもしれません。
米国に賭けるのか、それとも中国に賭けるのか、はたまた争いは気にせず世界に賭けるのか、選択肢は様々ですが、負けた方が痛手を負うのは明らかです。
バブル崩壊後の日本の株価の動きが何に起因しているのか、もう一度再考した方が良いと思うSPDRマンでした。