バークシャー第2四半期、コロナで評価損98億ドル 自社株買い
(出典:ロイター 2020年8月10日 / 16:49)
SPDRマンです。
バークシャーが発表した決算によると、アップルの株高などが寄与し、純利益は前年同期比87%増の263億ドルだったそうです。
第1四半期は497億5000万ドルほどの赤字でしたので、なんともスケールの大きい振れ幅ですが、これは投資会社が今の会計基準で真面目に算出すると致し方ないことなのでしょう。
保有するアップル株は好調ですがオールドエコノミーな銘柄が足を引っ張っている構図です。
出典元の記事では2018年末以降のアンダーパフォームを指摘しておりますが、バークシャーは投資家からの期待値が高すぎるにも関わらず、成長して大規模化しすぎたたため新たな投資先が見つからず、大変難しい舵取りを迫られている印象です。
特筆すべきは第2四半期に51億ドルほどの自社株買いを実施したことです。
自社株買いの実施は株価の上昇につながることが多いため、投資家(特に自社株買いを実施する銘柄のホルダー)にとっては大変ありがたいことですが、自己資本比率を下げ長期的成長を犠牲にする可能性もある手法です。
この辺りは短期のトレーダーと長期での資産形成を考える投資家とでは、厳密に考えると利害対立が生じます。
それでも手段はどうであれ、結局買われる株が上昇するというのが真理なのかもしれません。
バフェット氏のように難易度の高い投資で成果を出すことも投資ですが、単純にインデックスファンドや信頼できる銘柄を長期で保有し続けるだけでも立派な投資だと思うSPDRマンでした。
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