バフェット氏の変心 銀行株売り・金買いの「遺言」
(出典:日本経済新聞 2020/8/17 9:12)
SPDRマンです。
バークシャーの資料開示によって、様々な憶測が飛び交っているそうです。
特に金投資に否定的だったバフェット氏が、ポートフォリオ全体からすると僅かではありますが金鉱株を買ったことに注目が集まっているようです。
もっともバフェット氏自身が購入を決断したのではなく、他の取締役の判断によるものかもしれませんので、出典元の記事の指摘は憶測の域を出ません。(しかも、後半のバフェット氏の父、ハワード・バフェット氏の金のエピソードはゼロヘッジからの引用ですので手抜き感満載です)
銀行株のポジションは落としつつも、主力のアップル株には手をつけておらず、AAPLとともに生きる状態になりつつあるのが現状です。
すごく良い銘柄を保有しつつも、キャッシュポジションも多く保有しているのはなんとも羨ましい限りですが、それだけではバークシャーの株主を満足させるパフォーマンスを上げられないところに投資の難しさを感じます。
バークシャーに限らず米国の金融機関はゼロ金利政策の長期化をあまり想像して来なかったのではないかというのが大方の見方ですが、金融セクターの長期低迷は日本の金融株の方が先行して経験して来たことですので、割と日本の投資家にとっては既視感のあるシナリオだったのではないでしょうか。
想定通りに進まなかった際に上手く切り替えることがアクティブ運用には求められます。変心ではなく、これがアクティブ投資家の真髄なのだと思います。
どんな投資家も想定外の事態やミスから多くを学び、時代に適合した投資を模索することが重要であると感じたSPDRマンでした。
一方で変わらない投資マインドや投資方針も大切です