米国株上昇を誰もが確信、弱気姿勢の維持困難-買いポジション集中
(出典:ブルームバーグ 2020年8月19日 13:24 JST)
SPDRマンです。
米国株が不穏なレベルで上昇を続けるのは、果たして喜ばしいことなのでしょうか。
読みが当たったり、トレーディングに成功し、かなりの利益を上げている方も多いのではないかと思われますが、この金融相場で果たして実体経済を救うことはできるのでしょうか。
確かにリーマンショックの時とは市場の動きも異なり、退場することもなく救われた方も多いのではないかと思われますが、救いの手が必要なオールドエコノミーには資金が還流せずハイテクに偏重し、不況とドットコムバブルが同時進行しているような相場になってしまっているように感じます。
FRBが作り出したこのバブルの萌芽が、コロナショック初期の急落から株式市場を救ったことは間違いありませんが、今後の舵取りを誤ればリーマンショックの時よりももっと深い谷底に突き落とされる可能性も出てくるのではないでしょうか。
しかも各国政府や中央銀行は切れるカードをほとんど使い切った後では、次の救済の手札はほとんど残っておりません。
最悪のシナリオにならないことを願いつつも、目標価格を吊り上げ割高の中でもフェアバリューを主張し買いを煽るプロの投資家は、控え目に言ってもクソだと思います。
もっともそういう商売なので仕方のないことなのだとは思いますが、どんなに投資家にとって今は有益であっても、投資銀行や大手資産運用会社は、いずれは滅ぶべき産業だと思うSPDRマンでした。
既得権益を打破する次の時代のフィンテック起業家に期待しております