忖度する数字を見極める

2020/09/11

投資

(出典:ブルームバーグ 2020年9月11日 7:49 JST 更新日時 2020年9月11日 15:52 JST)

SPDRマンです。

前日のNY時間に指数が下げたにも関わらず、本日の東京時間は日経平均、TOPIXともに順調に上昇しました。

下落するS&P500指数連動商品とは真逆の動きで、差をつけられた一日となりました。

総裁選の某候補者が日経平均23,000円をアベノミクスの成果として述べてから、急に防衛ラインが誕生したようにも感じます。(もちろんニューヨーク市場が大幅に崩れれば道連れだと思われますが…)

米大統領選の終盤へ向けて株式指数の上昇は仕込まれた数字という見解もありますが、市場は生き物ですので、想定通り動くとは限りませんしむしろ想定通りに行かないのが市場本来の姿です。

しかしながら、政府は中央銀行とうまく結託することができれば、多少の数字のメイキングはできてしまうのです。

勿論こういった手法は時代によっては痛烈な批判を受けますし、市場を歪める行為そのものだいう指摘はその通りだと思います。

ただ、コロナ禍の経済はどんなに控えめに判断しても非常事態であることは明白です。

日本国内の新型コロナの感染者数の推移は、アナログ的な手法によって集計にタイムラグが生じていることが批判され、IT化の遅れが指摘されていますが、瞬時に正確な数字が把握できることが国家を正しい方向に導けるとは限りません。

検査数を抑制することで国民にパンデミックの印象を与えず、ロックダウンを避け経済に致命的な打撃を避けながらここまで事態を抑えられてきたのには、先鋭化する情報拡散をアナログな力で押さえつけたメディアコントロールが確実に効いておりました。

最先端の技術だけが時代を切り開くとは限りません。

ダークプールを用いて超高速取引で収益を上げるヘッジファンドと、伝統的なアナログな手法で投資判断を続けてきたバークシャーのどちらが成功したかと聞かれれば、バークシャーを推す投資家も少なくないはずです。

普段接する何気ない数字に違和感を感じたら、それは投資家としてチャンスが訪れております。他人が気がつかない自身の気づきを大切にして欲しいと感じたSPDRマンでした。

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