(出典:東洋経済オンライン 2020/09/17 5:50)
SPDRマンです。
ダウ平均にも採用されたセールスフォース・ドットコム【CRM】の創業者であるマーク・ベニオフ氏の新著の書評記事を見かけました。
アクティビストCEOとして単なる利益の追求ではない、社会問題などにも立ち向かう善いことをする会社が今後重要になっていくことを説いているそうです。
近年のESG投資やSDGsなどの考え方は機関投資家に非常に大きな影響を与えており、最近のエネルギーセクターの不調などの一因ではないかと考えられております。
個人投資家が市場に向き合う場合は、基本的に制約はなく好きな銘柄や金融商品を選び投資をすることができますが、機関投資家は世間体が存在するため個人投資家のようにただ儲かれば良いという投資姿勢ではより大きな成長は望めないのです。
おそらくどのような分野においても言えることなのかもしれませんが、最終的な成功は金銭的な多寡ではなく、自らが取り組んだ仕事や事業、投資を通じて何を成し遂げたかが問われているのではないでしょうか。
成功している会社が正しいことをする会社に転換しようとするとき、株価のパフォーマンスは下がる傾向があります。(GAFAの中だとGOOGLはここ数年少しその傾向があるように感じます)
しかしながら、その一時的なアンダーパフォームを乗り越え、自社の事業が正しいことを行い尚且つ成功するようになると、より一層の飛躍のチャンスを掴むのです。
ただし、そのような理想的な企業の成長を実現することができる企業は稀で、大体の企業は業績不振とともに埋もれていきます。
投資家も思い入れのある銘柄よりも、客観的判断が効く銘柄に投資をした方が実際のパフォーマンスは良いはずです。
理想を追求するのか、実利を優先するのか、はたまた両立を目指すのか、如何にも人生の問いという感じがしたSPDRマンでした。
足るを知るのか、それとも欲張ってこそ人生?