この手の話題は狙っているとなかなか巡って来ないので、気長に待つしかないのですが、見つめる鍋は煮立たないものです。
投資も料理も、煮えたかどうか何度も蓋を開けて確認していると、なかなか煮えずかえって時間がかかり、鍋を火にかけたらそのままにしておいたほうが早く煮えるものなのです。
今回は、大統領選挙の投開票が長引くことによって生じる混乱による下落が、押し目買いのチャンスではないかと言われておりますが、想定通りの動きになるとは限りません。
開票前に意外な上昇が起きるかもしれませんし、逆に大統領選後の株価ラリーが今年も必ず起こるという保証はどこにもありません。
狙って待機資金を作っておいたり、逆にイベント前に大きく張って賭けに出るよりは、定期的な買い付けを継続しながら、いつも通りのペースを保った方が大抵の場合は結果が出るものです。
買い場なんて早々巡って来るものではないという気持ちで日々過ごしていた方が、逆に絶好の買い場に立ち会う機会を増やしてくれます。
逆説的な要素を自身の投資スタイルにいかに上手く取り込んで行くかも、投資の面白さであり難しさでもあり醍醐味なのではないでしょうか。