景況感が悪化しているのでは?

2020/10/27

投資


ANAホールディングス【9202】が過去最大の最終赤字見通しと、航空事業の規模を縮小を発表、グループ外企業へ従業員を出向させ人件費を抑制するなど、厳しい実態が明らかになりました。

また、日立金属【5486】も業績の下方修正と、グループ全体の1割にあたる3,200人の人員削減を発表しました。

既に上記のようなことは市場に織り込み済みなのかもしれませんが、仮にそうだとしても株式市場の株価が高すぎるような気がしてなりません。

つい先日、たまに通るような道を歩いていると、見慣れたラーメン店や喫茶店、雑貨屋などが軒並み店を畳んでおりました。

都心の一等地のようなところですので、店舗の賃料も高く経営が困難になったのだろうとういうのは容易に想像できますが、30年以上続いていたようなお店も無くなっていたのを見ると、株価の上昇は景気回復ではなく、通貨価値の下落であると見るのが妥当ではないでしょうか。

最近またビットコインが上昇して来ているのを見ると、資金が新しい逃避先を探しているように思えてなりません。

投資家界隈は金余りですが、実体経済には余分なお金はそこまで残っていないようにも感じます。

多くの投資家が過剰リスクを取り始めたとき、次の大きなチャンスが巡ってくるのだと思われますが、その時まで資金を待機させるのか、それとも過剰にリスクを取る側にまわり相場が崩れる前までに爆益を掴み逃げ切るのか、戦略の選択を迫られる段階が近づいてきているのかもしれません。

本当に必要な時に、しっかり取れているポジションや、手元に残っている待機資金が真の実力です。

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