新型コロナから経済を立ち直らせるためには手段を選ばないというスタンスを取っている主要中央銀行は、いよいよイールドカーブ・コントロール(YCC)の一斉導入に踏み切ることになるかもしれません。
日銀は2016年から既に実施しておりますし、オーストラリア準備銀行(豪中銀)は新型コロナショックの最中である今年の3月に導入しました。
YCC導入の効果は懐疑論者の学者も一定数いるため、効果があるのかは断定はできませんが、副作用は確実に存在し低金利で銀行収益が死にます。
日本の銀行株のパフォーマンスが厳しいのはご存知の方も多いかと思いますし、オーストラリアでもYCC導入後人気配当株であったウエストパック銀行【WBK】は無配へ転落しました。(YCCだけが原因ではないと思われる部分も多々ありますが)
YCCは実体経済や多くの投資家にとっては非常にありがたい政策になる可能性を秘めている一方で、銀行株は犠牲になる可能性があります。
バークシャーもバンカメ【BAC】株の買い増し以外は、軒並み銀行株の売却を進めており、中央銀行の政策の動きを見据えているように思われます。
次のイールドカーブのスティープ化局面が一つの大きな転換点になるかもしれません。
この手の話がややこしく感じる方は、インデックス系の商品への投資がオススメです。