コロナ禍に慣れ感覚が麻痺してきている投資判断

2020/11/23

投資


世界的に新型コロナの感染者数が増加傾向にある中、年の前半とは明らかに異なりワクチン開発に明るい兆しが見えて来たりする一方で、依然として先は見えません。

一度ロックダウンを経験してからは、コロナの脅威は感染症による生命の危機だけではなく、経済活動の停止に伴う産業の崩壊による失業者や自殺者が意識されたりと、命を守る行動の性質も変容して来ました。

追加経済政策への期待や、来年以降のワクチン供給による経済の回復が市場に織り込まれ始めており、株価も景況感とは異なり順調に推移しております。

これがニューノーマルなのかもしれませんが、明らかに期待先行で進んでいることは間違いありませんし、ビットコインの跳ね上がり方や、その他のアセットクラスの価格の推移を見ていると、もはや通貨価値の下落だけで株高を説明するのは難しいかもしれません。

コロナショックでは地面に叩きつけられる前にエアバッグが作動し救われた一方で、本来役割を果たしたらしぼまなければならないものが膨らみ続けバブルと化している印象です。

投資をしている方にとっては多かれ少なかれ資産が増えてくれるありがたい相場なのだと思いますが、その資金の一部をしっかりと実社会に還元しなければやがて経済は回らなくなり、今度はエアバッグ無しで叩きつけられることになる気がします。

訳の分からない投資判断で利益を掠め取ろうとしている投資銀行よりも、本当に経済的に厳しい方々や、正攻法でリスクを取っている個人投資家が報われる相場環境になって欲しいですが、最終的にご自身の資産を守るのは自分自身です。

甘言に乗せられてはいけません。

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