S&P500指数やナスダック総合指数はいつも通り最高値を更新し、米国債利回りは低水準を維持し、ドルは少し弱含み、原油相場は下げたものの週間ベースではプラスを維持し上昇を継続、金先物は下落し、典型的なリスクオンの景色が目の前に広がっております。
ここ最近跳ね上がっていた仮想通貨が崩れている以外は、絵に描いたような長期上昇相場が期待できる環境のように感じてしまいます。
ただ、どう考えても出来過ぎであり、VIX指数等の投資家心理を反映する数字は強気に振れすぎている気がしてなりません。
その一方で、下落に備えるようなポジションに切り替えるべきかと問われると、相場の下落が世界経済を崩壊させることが目に見えているため、各国政府や中央銀行が本気で介入してくることも織り込まれており、国家権力に抗ってまでショートポジションを取る価値がある相場だとも思えません。
全体を見ていると非常に動きづらいですが、一部の銘柄には資金が集中しており非常に華やかな相場環境でもあります。
アウトパフォームするためには人とは異なることをしなくてはなりませんが、市場を出し抜けるのは常に極一部の投資家に限られるという事実を忘れずに、不気味な好調さを保つ市場に臨みたいものです。