出典元は日経に掲載されていた凄腕投資家に関する記事ですが、投資とは何か非常に考えさせられる内容でした。
専門学校を中退しネトゲ廃人生活を経験後、テレビドラマの影響を受け始めた株式のデイトレードを経て、企業の開示資料を徹底的に読み込み過小評価されている銘柄を見つけ出し投資する本格的なバリュー投資で資産を2000倍以上にした投資センスは圧巻です。
圧倒的な資産を稼ぎ出しておきながら「自分は何かを生み出したわけではない。投資は単なる金稼ぎゲームではないか」との自問を胸に、利益を社会変革に還元するための起業の道を選んだとのことです。
後継者のいなかった牧場の経営、民事再生のスポンサーとして参画したアメカジ衣料ブランドにリサイクル事業。
独自のコングロマリットの形成はバークシャーのバフェット氏を連想させますが、バリュー投資家の行き着く先は事業経営なのかもしれません。
市場全体に投資するのも一つの答えですが、自らが手がけたいことに注力してビジネスにすることの方が本来は理想的です。
意外と投資家として資産を築くことよりも、本業や投資を通じて何を成し遂げたかの方が満足度には影響を与えるのかもしれません。