「高配当株」戦略の罠

2020/12/02

投資


一時期に比べるとだいぶ人気が下火になった気もしますが、高配当利回りの株の保有による投資戦略はインカムゲインの積み上げという分かりやすい成果が見えるため、依然として個人投資家に人気があります。

投資関連の記事やブログでも高配当株関連は爆損報告やアンダーパフォームによってアクセス数が良いようですし、また上手な高配当株の投資家は既に恩株と化していたりと投資手法に学びが多いのも事実です。

もっとも現在はコロナショックを経て減配されたり株価の戻りが遅かった高配当株よりも、グロース株の方に人気が集中し過熱し過ぎているような気がしないでもないです。

本日の出典元の記事は、安易な高配当株への投資に対する注意喚起的な内容ですが、非常に納得できる内容でした。

ブログを継続されている高配当投資家は買い付けタイミングなども含め上手い方も多いため、ついつい魅力的に感じてしまいますが、インカムゲインを確保しつつキャピタルゲインも取る投資は、バリュー投資の中でも非常に難度の高い部類だと思います。

単純な配当利回りにつられることなく、企業が本当に割安になっていることを見極めなければアウトパフォームすることは難しい世界です。(逆に言えば市場平均に負けず劣らず高い配当も取れているからこそ凄いのです)

もし、攻めの戦略でたまたま投資対象先に高配当な銘柄が含まれているのであれば引き止めることはしませんが、インカムゲインに安心感を求めて利回りだけを見て高配当株戦略を採用しているのであれば少し立ち止まって考え直した方が良いかもしれません。

安易な当ブログでは、高配当株戦略よりもインデックス系の商品を勧めたり、割高だと感じる際はキャッシュポジションを増やすことを推奨しております。

安心を買おうとすると、かえって高く付くものです。

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