本年もどうぞよろしくお願いいたします。
31日NY時間の取引でダウ平均とS&P500指数が最高値を更新し、米国株投資家にとっては非常に気持ちの良い年明けとなりましたね。
その一方で米国社会や日本国内に目を向けてみると、新型コロナの感染者数は増加の一途をたどり予断の許さない状況でもあります。
世界に目を向けてみるとワクチン接種の話なども聞こえ始めましたので、全てが悪い方向に進んでいるのではないと思いますが、どんなに投資で金持ちになったところで健康は買えませんので、こればかりは体調管理をしっかりとするしかありません。
身体の健康だけではなく、投資においてはポートフォリオの健康(健全性)も市場に長く居続けるためには重要です。
指数が最高値を更新し続けているにも関わらず、金利は低く抑えられ続けており、コロナショック以降の上昇局面は正直予想以上の伸び方でした。
年単位で投資を考えると、今年のスタート地点は非常に高いなという印象があります。
あくまで個人的な感想ですので捉え方は人それぞれかと思いますが、年単位でパフォーマンスを算出する場合、もう少し発射台は低く設定して欲しいと思うのが運用担当者の本音ではないでしょうか。
もちろん米国をはじめ世界の株式市場の潜在能力はこんなものではないという頼もしさにも期待したいところですが、コロナショック前とは異なり各国政府や中央銀行の手札も以前よりは少なくなり、救済できない展開が起こる可能性があるのも事実です。
過度に心配する必要はありませんが、市場にはあまり期待し過ぎないくらいの方が結果的に投資の満足度は高まる気がします。
投資結果に対する期待値を下げておくのも、精神衛生を良く保つためには非常に良い手段です。