レディット内の株式取引フォーラム「ウォールストリートベッツ」がもたらしたゲームストップ【GME】株の大相場は米国にとどまらず、世界に波及しているようです。
若い投資家に手数料がお得な新興のネット証券等が浸透し始め株取引が身近になったことに加え、掲示板主導で動いた「レディットラリー」と呼ばれる株高がもたらした熱気が影響しているとのことです。
確かに日本国内の米国株投資情報もかつては有名な大手企業の銘柄がもてはやされることが多かったですが、コロナショック後はあまり知られていない新進気鋭の小型株や忘れ去られ時価総額が小さくなっていたボロ株にバブルと言わんばかりの人気が集中している気がしないでもないです。
おそらく掲示板のコミュニティーの規模で動かせる資金の量でヘッジファンドと戦うには大型株で勝負を仕掛けると力負けするのと、上昇および下落幅をより大きく演出するために時価総額が小さいところを狙って仕掛けているのでしょう。
掲示板による扇動を機関投資家側から問題視する声も出て来ており、一見もっともらしい意見のようにも聞こえますが、ヘッジファンドや投資銀行、証券会社各社はブルームバーグ端末のチャット等で同じようなことを個人投資家の見えないところで散々やって来ているので、どの口が言っているのかと言ったところです。
一昔前はこう言った情報の非対称性を散々悪用して荒稼ぎして来たのが、今は投資環境が良くも悪くも民主化されて来たおかげで誰でも参戦できるようになりました。
もっとも情報の取捨選択はかつて以上に求められる環境ではありますが、結局求められるのは至極真っ当な投資姿勢です。
時代は変わりどんなにテクノロジーが発達したとしても、それを使いこなせるか否かは個々人の良識的な判断次第です。
情報の洪水や流行りに乗らなくても、しっかりと結果の出る手法はいつの時代も必ず用意されております。