分散はリスクを抑えるが相性もある

2021/02/13

投資


今の株式市場が割高でそろそろ限界なのか、まだまだ割安でバブルの入り口にすらたどり着けていないと捉えるのかは人によって判断が別れて来ますが、確実に言えることは一年前よりも高値圏にあるということです。

この株高の恩恵を受けている投資家も少なくないと思いますし、実際に資産が飛躍的に増えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

株安で長期低迷されるよりは精神衛生上は良い気もしますが、安く仕込みたい投資家にとっては我慢の展開が続いております。

本日の出典元は、日経の分散投資(アセットクラス・積み立て投資)の効果についての説明記事です。

割と分かりやすくまとめられている一方で、株式と債券の分散投資の例は、見方によっては圧倒的な株式の優位性が際立つ内容になってしまっておりました。

米国債以外の債券が、機関投資家向けを除けばあまり機能しなくなってから久しく経ちますが、コロナショックで最後の砦だった米国債も陥落し事実上逃げ場がなくなりました。

伝統的な株式と債券による運用が難しくなる中で、債券の代わりをしてくれるのは実質キャッシュポジションということになります。

今は相場が好調ですので現金比率が高いと機会損失のように感じてしまいますが、いざ急落した際に取れる戦略の数が全然異なります。

大きなドローダウンに耐えられるタイプの投資家は、フルインベストメントを維持した方が投資益を最大化できる可能性が高くなります。

その一方で投資チャンスを辛抱強く待てるタイプの投資家は、下落相場に備えたスタイルを貫き、ここぞというタイミングでインすることで大きく投資益を伸ばすことができます。

投資スタイルには向き不向きがありますので、相性の良いスタイルを選ぶべきですが、どちらに向いているか分からない方はドルコスト平均法で積み立てて行くのが良い気がします。

尖ったリターンを狙わないのであれば、リスクを抑えた選択が正解ですし結果的に投資結果の満足度が高いのも大抵このパターンです。

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