投資や資産形成において、お金が貯まる仕組みや増える仕組みをつくり習慣化することが強調されることがしばしばあります。
日々のちょっとした積み重ねや努力、節約やチャレンジが実を結ぶこともあるため、行動をとることは非常に重要です。
割と貯蓄や資産運用の世界は、方向性を間違えなければある程度までは結果を出しやすい世界ですので、このことに異論はありません。
ただし、必ずしも努力が結果に結びつくわけでもないところが難しいところで、実力と運との判別が付きづらい世界であるのも事実です。
これは投資の世界だけに限らず、圧倒的な実力や才能に恵まれつつ努力も怠らないタイプの人間であっても、運に恵まれず結果を残せないということがしばし発生します。
こういった厳しい現実があるからこそ「運も実力のうち」という言葉に重みがあるのです。
国籍や性別、信条または社会的身分などに加え、遺伝や家庭環境、過ごした時代背景など自分自身の意志では変えることのできないあらゆる要素に対して、責任を持たなければなりません。
自らの意志で変えることのできる部分に対しては、努力を惜しまないことが重要かと思われますが、変えることのできない部分に対して無駄な労力を使うことは避けた方が得策かもしれません。