日米成長力格差が突き付ける問い

2021/02/05

投資


ドル高円安傾向は、既にドル資産を保有している投資家にとって見かけの資産が大きくなっているように感じるため嬉しく感じる一方で、新規に投資を考えている場合は為替の影響で割高な状態で購入しなければならないため買付を躊躇したくなるものです。

経済の成長力の差がそのまま国力に反映し為替に影響するという見解もある一方で、その実態は単にインフレ率と長期金利の差で説明できるという分析もあります。

何れにせよ、為替リスクというものは投資家にとっては付き物です。

これは海外への投資をする以上に、円高円安の影響を受けやすい日本国内市場への投資の方が影響を大きく受けているのではないかという感覚すらあります。

実際にコロナショック後は円建てですとS&P500指数よりも日経平均の方がパフォーマンスが良いくらいです。

S&P500指数の上位銘柄以上に日経平均を牽引する一部の日本企業の方が良い実績や市場を支配するほどの時価総額や競争力を持っているとは思えないので(もちろん分野によっては世界をリードする企業がたくさんあります)、パフォーマンスの差は市場の環境要因が大きいということになります。

為替政策には様々な解釈があるため、色々ケチは付くものですが、日本人投資家にとってはかつてないほど良い環境を政府や日銀がお膳立てしてくれております。

これを生かすのか、見過ごして人生を過ごすのかはあなた次第です。

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