日銀「今月末までは日経平均型も買うよ」

2021/03/23

ETF


今の日経平均は、市場の織り込みというものが最も分かりやすく発生している相場かもしれません。

先日の日銀の金融政策決定会合で、ETFの買い入れはTPOIX連動型に限定することが決まりましたが、新ルールで買い付けが始まるのは4月に入ってからとのことです。

今月中までは、下落の際に日経平均連動型の商品も購入を継続しており、実際に発表後の22日のアナリストの集計によれば、501億円のETFの買い付けのうち約16%にあたる79億円強は、日経平均連動型の8商品を購入していたそうです。

結局、日銀のETF買いは企業の自社株買い同様、アナウンスメント効果が非常に大きいのです。

機関投資家も含め多くの投資家は、日銀のETF買いの報道を安心材料と捉えているだけで大して中身を見ていないのです。

株式市場は雰囲気が強い影響力を持っております。

だからこそ、圧倒的な資金力を有する機関投資家に対して個人投資家が勝てるチャンスがあるのです。

「噂で買って事実で売る」という相場の格言がありますが、投資家も政府も中央銀行も結局はその場の雰囲気で動いているだけなのかもしれません。

日銀は買付を停止していなくても、先回りして市場では売られてしまうように、他者の心理も含めての株式市場なのだと感じました。

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