最先端の知をビジネスの現場に用いるテック企業

2021/03/25

投資


勢いのある新興企業というと、AIやバイオテクノロジー等、最先端のテクノロジーを用いたイメージばかりが連想されがちですが、実際にビジネスの現場で収益化するためには経営の視点が必要になります。

経営といえばMBA等のビジネススクール等の出身者を連想させがちですが、そういったマネジメントが生きるのは既存の企業への対応がほとんどで、本当に革新的で創造的な環境ではもっと学問の本質的な知見が必要とされているようです。

確か初期の頃のペイパルマフィアたちは、採用の際に東海岸のエスタブリッシュメントなMBAホルダーを採用しないといった不文律があったように思いましたが、学問をビジネスの場で活用するには生半可な知識では役に立たず、下手にビジネスライクなものよりもアカデミズムを追求しているようなタイプを引きずり出してきた方が、当たる可能性は高いのかもしれません。

出典元の記事の学者のコメントを引用すると、

「研究者は革新的な論文などに重きを置きがちになる。一歩引いて顧客が何を必要としているかゼロベースで考えることが大事だ」

「学問をもとにしたビジネスツールは日本にはない。経済学の知見をビジネスに還流する需要は高い」

など、確かに根本的な部分から次の時代のビジネスを考えるという部分においては日本は弱いように感じます。

特に国内企業は年功序列の人材配置の影響で、本来なら仕事を割り振らなければならない、大学・大学院の専攻に沿った職場環境にうまくたどり着けないケースも多く見られるように思います。

ここら辺は本当にミスマッチですし、不適切な人事は組織の敗北につながります。

もっとも本当に才能に溢れているようなタイプは、ガチで頭がおかしかったり割と社会に順応できていないケースも多々あるため、そういった才能を見逃さないことが大切です。

自分自身のことを至極真っ当だと思っているタイプは、往々にして何らかの問題がありますので、心当たりのある方はセルフチェックが必要かもしれません。

QooQ