投資をしていると避けて通れないのが税金絡みの話ですが、なるべく節税をして投資に回したくなるのが人情です。
ただ、国家権力に対しても対等かそれ以上に渡り合えるようなレベルの企業になると、もはや税金なんか払わずに済むような影響力と政治力を持ち合わせて来るものです。
むしろ、国に多額の税金を納めたところで、不合理な再分配に使い回され非効率なお金の使われ方をするよりは、自らが合理的に利用する方が経済に対し合理的であると言いたいくらいに、課税逃れには熱心です。（全ての企業がとは言いませんがパフォーマンスの良い企業は往々にしてそんな感じがします）
もっとも税金を支払わないで済むようなスキームを考えるのは企業が節税に精を出すためというよりも、さらなる新規事業の投資に回したり株主に利益を還元するための活動であると言った方が良いでしょう。
つまり、ビッグテック関連の銘柄に投資をしている方は、課税逃れを企業に促す圧力を間接的にかけていることになるのです。
国が豊かになることに投資家は貢献できますが、投資家のリターンと国家の税収は利益相反関係にあります。（残念ながらプラスサムゲームではありません）
国がクソみたいな税金の利用をしているように感じるのであれば、投資をして自らが効率的に資金を用いて経済を回し、無駄な税金を取り返しましょう。
