「寄付も投資もしない」といけない日本人

2021/04/28

投資


この国に投資文化が根付いていないのは、バブルの後遺症である可能性も否めませんが、民主主義と同様に少しずつでも前進していかなければ国は豊かになって行きません。

世界恐慌やリーマン・ショック等の金融危機を経てもなお投資文化が根付いた国には、成長の度合いは異なりますが右肩上がりの物語の恩恵を享受することができております。

本来であればその中に日本も含まれていなければならないはずですが、残念ながら円建てですと未だにバブル期の最高値を更新することができておりません。

そして羽振りの良かった過去とは異なり、相対的に貧しくなってしまった日本では、寄付の文化もなかなか定着していない状況です。

もちろん宗教的なバックグラウンドや税制の問題が大きく立ちはだかっているのは間違いありませんが、寄付による社会の経済的な恩恵は計り知れないものがあり、学術の世界や社会保障分野では効果を発揮し結果としてイノベーションの創造や貧困問題の解決に大きく寄与しているのです。

人間とは勝手なもので、ある程度利己的に資産を形成し経済的な自由を達成すると、享楽主義的な方向に向かったり地位や名声を獲得しようとするのです。

もっともこれ自体は資本主義社会の原動力の一部ですので、否定をする気はさらさらありませんが、日本人投資家の資産形成はどこか自己保身的な印象を受けることがあります。

おそらくこれは日本人の宗教観の問題なのだと思われますが、プロテスタンティズムによる職業観や、イスラム金融のように利子は取らずに投資をする文化を見ていると、寄付や投資は生活の手段ではなく人生そのものなのです。(※無駄に海外生活していた人間による極めて偏った感想です)

投資も寄付も本気で挑んでみると人生変わるかもしれません。

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