アクティブファンドマネージャーが「インデックス投資だけでは成長機会を逃してしまう。企業を一社ずつ調べるアクティブ投資も検討してほしい」という壮絶なポジショントーク記事を出稿しておりました。
もっとも言っていることは至極まっとうな内容で、自分の頭で考えて投資を行うことで、その学びを本業に生かそうということでした。
労働者としての次元を高めやがては資本家になれということだと思います。
ただ、この論理立てですと個別株投資を推奨していることになり、同氏が運用しているアクティブ投信を購入するというところにまで行き着かない気もするのですが、確かに投資先からの学びというのは重要です。
ただ世の中のニーズを考えると、そこまで意識の高い投資を志しているのは少数です。
このアドバイスが響く所属先企業の経営を意識できる層だけを意識しきすぎています。
パッシブ運用でも世の中から学べることは多くありますし、ポジションを取らなくても個別株の動向を追うことは可能です。
プロたちが運用の世界へ顧客を引きずり込もうとするのは、自らの能力の高さの誇示とビジネス上の理由がほとんどです。
確かにパッシブ運用にとどまっているのが勿体無いタイプもごくたまに見かけますが、プロに対峙する覚悟を持ってアクティブ運用に取り組まなければ、結局はカモにされておしまいです。
