日銀がETFでウハウハ決算

2021/05/27

ETF


中央銀行がいくら良い決算を叩き出したところで、特にどうなるわけではないのですが、賛否の分かれるETF買付の運用損益で赤字を出せば袋叩きにされるのは目に見えております。

そんな不遇の日銀ではありますが、きっちりと結果は残しており、経常利益は前年度比20.7%増の1兆9764億円となりました。

ETFの時価総額は51兆円を超え運用損益は7275億円の黒字、51兆円は東証一部の上場企業の株式の時価総額の約7%に相当するそうです。

日銀の総資産は714兆5566億円で、これは日本のGDPの1.3倍の規模です。

全てにおいてスケールが違いますが、胴元なのである意味当たり前かもしれません。(そもそもお金が足りなくなったら自ら刷れますからね笑)

冗談はさておき、日銀の試算によると、ETFの損益分岐点は日経平均で2万円程度とのことです。

今年度に入ってからは一度しか買付を実施しておりませんが、単に含み益でホクホクなのではなく、日銀もETF買入れの効果が出やすいように下値を狙っているということです。

一般にタイミング投資は推奨されてきませんでしたが、それは中央銀行の株式による介入がない時代の話かもしれないという仮説も立ちます。

「中央銀行には逆らうな」という格言がありますが、果たして今回はどこまで有効なのでしょうか。

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