国家ぐるみのギャンブル(週間報告2021/06/13)

2021/06/13

投信


今週はハイテクや小型株に資金が回帰した一方で、ディフェンシブな銘柄や景気循環株、金融株が不調でしたね。

ダウ平均は0.8%の下落となりましたが、ナスダック総合指数は1.9%の上昇、S&P500指数は0.4%上昇し4247.44となり史上最高値を更新しました。

それでは今週の週間報告です。


全体で39.30%のプラスです。
先週末時点では、601,611円、38.80%のプラスでしたので増えました。
(先週比:+7,795円)

指数は最高値を更新しておりますが、為替の影響等もあり指数連動商品は最高値更新とはなりませんでした。

株式指数の動きは穏やかですが、エルサルバドルでビットコインを法定通貨に採用するという、国家レベルで穏やかではない動きが今週はありました。

もともと内戦等で自国の通貨を維持できず、米ドルを法定通貨にしている国ですので中央銀行の機能がない国だとも考えることができますが、FRBや米国の信用という裏付けがある通貨と、非中央集権的な暗号通貨では、平時は仮に問題がなかったとしても非常時の対応に大きなが差が出るのは明白です。

法定通貨の価値の安定しない国での生活を経験すると、米ドルや日本円のような外貨が本当に貴重だということを身を以て体験することがあります。

ビットコインのような仮想通貨を保有すると、そういった経験を疑似体験することができますが、あまり好き好んで挑戦する類のものではない気がします。

国家規模でギャンブルな環境に突っ込んで行くのはあまり得策ではありませんが、日本も大規模金融緩和の際は総ギャンブル化と揶揄されました。

リスクは誰かが取らなければ先には進めません。

知らず知らずうちに大きなリスクを取らなければならない環境に追い込まれるよりは、自らリスクを理解した上で覚悟を持って臨んだ方が納得感は高いはずです。

ギャンブルを避けて平和な人生をまっとうできる時代は、もうとっくの昔に終わったのですから。

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