竹中平蔵氏の「ETFは絶対儲かる」発言

2021/06/14

ETF


本人の発言が尖っていることも多いため炎上しやすく、また分かりやすく既得権益側に納まっていることから何かと敵の多い竹中平蔵氏ですが、投資という観点においては鋭い視点を提供してくれていた過去があります。

2003年2月に当時金融相だった竹中氏は「今、ETFを買えば絶対儲かる」という金融機関の担当者が発言したら絶対アウトな発言をしておりました。

当時はドットコムバブル崩壊後で日経平均は8,000円台、S&P500指数は800台でした。

発言後はしばらく右肩上がりの相場が続き、日経平均に関しては18,000円台まで上昇しますが、サブプライム住宅ローン危機とリーマン・ショックで元の位置まで戻されます。

しかしながら、2021年現在はどうでしょうか。日経平均は一時的に30,000円台を回復しS&P500指数に至っては4,000を超えるところまできました。

投資に絶対はありませんが、「バフェット氏の賭け」を先取りする形で日本に投資文化を根付かせようという努力をしていたのです。

竹中氏の政策は非常にアメリカ的なところがあり、米国株投資家には親和的なところも多々ありますが、雇用政策や労働問題等は競争社会の負の側面を見せつけられる部分も多いです。(それが米国の成長力の源泉だという考え方の方もいらっしゃるかもしれません)

まぁ今の株式市場が好調だからこそ、こういうことを書けるだけかもしれませんが、「世論が間違っている」という彼の発言は、使うタイミングを間違えなければ意外と説得力があるのです。

出典元の教養に関する話も良い内容が書かれております。もっとも教養は後から身についても人格はどうにもならないのかもしれませんが。

QooQ