コロナショックを経てもなお比較的順調に推移しているように感じる米国株ですが、年初来パフォーマンスを比較すると今年は欧州株にアンダーパフォームしているとのことです。
ここ直近の五年間は、米国株が欧州株をアウトパフォームし続けてきているので、さすがに息切れがあってもおかしくはありませんが、かなり切り取られた感があるのは否めません。
とはいえ、米国株(特にハイテク株)が世界経済を牽引してきたのは紛れもない事実です。
ドットコムバブルの例を引用するまでもなく、勢いよく上昇する銘柄ほどドローダウンも激しかったりしますので、高値掴みには警戒をした方が良いです。
最高値の更新がどうこう言われているときよりも、悲観の中でポジションを取った方が長期的にはリターンが報われる可能性が高まります。
インデックス系の商品であればタイミングはさほど気にする必要はないというアドバイスもよく耳にします。これはある意味正しいのだと思いますが、運用業界のポジショントークが多分に含まれているため、個人的にはあまり好きではありません。
もし仮に米国株と米国を除く先進国株式の構成銘柄の大きな違いがハイテク株のウェイトに収斂しているのであれば、その違いをうまく活用できればより良いパフォーマンスを期待できるかもしれません。
難しいことを考えるよりも、国籍に関係なく良い銘柄や素晴らしいコンセプトの金融商品に投資した方が良いと思います。
それが最近まで、たまたま米国に偏っていたというだけの話です。