ブルデューの社会学的な格差の議論ではなく、格差の原因は「エントロピー増大の法則」によるものであり物理学的には必然だという記事を見かけました。
格差の大きさは、連鎖の長さだけで決まる。途中にどんな変数が効いているかは関係ないことが数学的に示されている。だから、この世に因果応報があり、エントロピーの増大がある限り、極端な格差は避けられない。格差に特定の理由はいらないのである。
要するに、どんなに自由主義経済を洗練させても不平等な格差は発生するので、平等の実現のためには富裕層増税等の再分配を実施しようという流れの話です。
「自由」と「平等」はトレードオフの関係にあり両立させることが難しいのは周知の事実です。
投資家の多くは「自由」を求めて投資しておりますが、個人投資家が利用している金融商品や証券口座は、今までは機関投資家や一部の富裕層しか利用することができなかったスキームが一般化することによって生まれておりますので「平等」の恩恵を受けております。
人生とは皮肉なもので実力主義を志す者の多くが「平等」のセーフティネットに助けられ、再分配を重視するような平等主義的な政策を志す者に対して「自由」の洗礼を与えるのです。
平等には理由があるが、格差には特別な理由はない
この意味をご理解いただける投資家には、マネーゲームなんかで遊んでないで是非とも国政の場に来てもらいたいです。