目立たぬ運用が成功の秘訣

2021/06/22

投資


ビル・ゲイツ氏のファミリーオフィスの運用担当であったカスケード・インベストメントの運用責任者は、30年近くにわたり目立たないことに徹して運用してきたそうです。

当たり障りのない保守的な運用に徹し、ポートフォリオのリターンもほんの僅かにベンチマークを上回るような成績に抑え、世界的な課題の解決に尽力する真面目な億万長者というゲイツ氏のイメージを守ることを優先した投資をしていたそうです。

ゲイツ夫妻の離婚によって、長らく築き上げてきたイメーシの一部が崩れることになり、ファミリーオフィス内部からも不協和音が聞こえてきているようですが、本物の大富豪の行き着く先は長者番付のポジション争いではなく、世間体なのかもしれません。

まぁ一般的に考えると、普通の感覚であればこれ以上資産を増やさなくても十分すぎるほどの富を得ているため、ファミリーオフィスの運用で攻めの姿勢になる必要がないのだと思います。

よく大金持ちになったつもりで資産を運用せよというアドバイスがありますが、こういった部分も含めての言葉なのだろうなという感じがします。

本当に一山当てに行くのは起業等の「事業」の方であって、資産「運用」の方はある程度保守的な方が良い結果をもたらしてくれるようです。

悪名は無名に勝るのは炎上商法に手を染めている人だけで、悪い評判は将来まで付きまとうなかなか消えることのない大きな負債です。

QooQ