投資の「ネガティブ情報」のウソ

2021/06/24

投資


情報発信においては、多少煽り気味のタイトルやネガティブな要素を含んだ方が、アクセスや話題になりやすい傾向があります。

他人の不幸は何とやらで、そういった情報の方がニーズがあるからです。

多少は他山の石になるのかもしれませんが、そんな下らない情報ばかり集めていたところであまり人生が上向くようには思えません。

何も上昇志向だけが人生ではありませんし、目の前の現実と向き合う上で生々しいリアルな情報は多くの学びをもたらしてくれます。

ただ類は友を呼ぶように「ネガティブ志向」は、結果として国内に大きな停滞をもたらし続けてきました。

ネガティブな論調の方が責任回避をしやすいため、情報の発信者は重宝するのですが、投資においてはこれに流されてはいけません。

株式市場も度重なる暴落を経てきており、殊に日本ではバブル以降なかなか株式指数が最高値を奪還できていないことからも、コロナの際の暴落も深い奈落への入り口のような扱いでしたが、今現在株価はどうでしょうか。

コロナショック前よりもはるかに高くないですか?

もちろん全世界的な経済政策によるテコ入れなど、様々な要因があることは事実ですが、悲惨な状況のときこそポジティブさが求められるのではないでしょうか。

世の中を中立的な立場や歪みのないフラットな視点で眺めたいという気持ちもよく分かるのですが、そもそも入ってくる情報に基本的にネガティブなバイアスがかかってくる以上、投資家はポジティブにならざるを得ないのです。

もちろん株価が過熱し高騰しているときに弱気に転じたり、逆に市場が総悲観のときこそ強気になれればなおのこと望ましいですが、こればかりは実力だけではなく運やタイミングの要素も大きく影響するため実践できるかは未知数です。

とはいえ、ろくに市場にも向き合わず、ただ好き勝手言っている外野になるのではなく、自らポジションを持ち市場や社会に責任を持たなければ、社会の発展は望めないほどに日本は成熟(老化?)しているのです。

社会の成熟に対し更なる経済発展を望むのであれば、より一層未来を信じた投資を実践する必要があるのではないでしょうか。

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