投資界隈のラスカルを探して

2021/07/27

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やっぱりそういうことなんだと思います。

日本選手史上最年少金メダリストが聞いていたのは、流行りのヒップホップでもファッションブランドでもなくアライグマだったわけですが、飾らない姿勢の強さというものを感じますね。

この界隈では、バフェットだのマンガーだのオニールだのミネルヴィニだの、或いはタレブだマークスだパブライだ等、様々な投資家の名前を引き合いに出して自身の投資手法を考察していますが、果たしてそこにはどんなオリジナリティーがあるのでしょうか。

論文の査読ではないですが、原典からの引用註に気をつけることも非常に大切なことである一方で、そこに自分自身が見出した新規性やオリジナリティーがしっかりと含まれているでしょうか。

なぜ凄腕投資家からしたら大したリターンでもないインデックスに多くの投資家が勝てないのかといえば、それはほとんどの投資家が偉大な投資家の手法や方法論をファッションとして着飾っているだけだからです。

自分自身は金融業界の出身ではないですが、金融のプロからも情報を頂く職業柄、株取引に制限がかかっている身から言わせてもらえば、アクティブ投資ってそんな片手間で成果を出せるほど簡単なものなんですか?ということです。

人生をかけて勝負しているプロに、片手間で圧倒し自らの能力の高さを証明したいという層も一定数いらっしゃるかとは思いますが、プロが不断の努力を重ねたどり着くのは専門的な話ばかりではなく、「ラスカル」のような話題をやり取りできる心の余裕なんだと思います。

突き抜けた投資パフォーマンスを得るためには、難解な投資書籍や哲学ではなく、キッズステーションで「ラスカル」のような世界の名作に感動できる心の方が大切なのかもしれません。

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