投資をケチってはいけないタイミング

2021/07/28

節約


日本が投資をしないからジリ貧になってきているという、デービッド・アトキンソン氏の記事からの引用になりますが、この国を悩ませているデフレや貧困の問題の根本にあるのが賃上げや生産性の引き上げを軽視し続けてきたことというのは、非常に説得力があります。

人件費削減で生み出した資金を投資に回すことができなかったことが敗因との分析ですが、人件費は人材投資の要素もありますので、詰まる所は日本が投資から逃げ続けてきたことが現在の停滞をもたらしました。

この記事では企業にその矛先を向けておりますが、個人にも同じことが言えるのではないでしょうか。

株式投資も大切ですが、自分自身への投資は大丈夫でしょうか。自己投資という言い回しを使うと何か意識高い系な雰囲気が漂いますが、人生の充実と蓄財・マネーゲームとの優先順位が逆転してしまっていないでしょうか。

資産運用の世界においてはタイミング投資は判断を間違えることもあるため推奨されない傾向がありますが、ここぞという時にお金を使える人生を歩めているかは結構重要な気がします。

コロナ禍において勤務先企業の新入社員研修を手伝う機会があったのですが、通常の年であれば実施できたことができなくなったとき、いかに会社に先行投資をしてきてもらっていたかを痛感することになりました。(人は知らないうちに投資の恩恵に肖っていることもあります)

この瞬間でなければできない体験や経験は、後からお金で手に入れることはできません。

投資にケチって良い瞬間などないのです。

常にフルインベストメントしろという意味ではなく、キャッシュポジションも含めて目の前の人生に全力投球できるような態勢であって欲しいということです。

もちろん誰しもが、必ずしも望んだ環境で日々を過ごしているわけではありませんが、ケチったことで後悔するよりも、しっかりとやることはやりきった上で結果を手に入れたいですね。

投資資金の捻出のためにケチるのは、投資という目的が達成される限りにおいて善であると思います。

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