日本人投資家による「バイ・アメリカン」の実践

2021/07/29

投資


トランプ政権の頃は自国産業の保護とラストベルトに雇用を取り戻すことを謳っておりましたが、実際はグローバル資本主義に非常に親和的な政策が並び、コロナショックを除いては投資家にフレンドリーな環境が続きました。

一般的には右派の共和党の方が愛国的な印象がある一方で、産業政策的には労働組合を支持基盤に抱える民主党の方が国内産業の保護には積極的で、対米貿易交渉で日本が辛酸を嘗めさせられるのは民主党政権の方が多い印象です。

バイデン政権の思惑通りに進むかは未知数ですが、共和党民主党に関係なく共通するのは「バイ・アメリカン」ということでしょう。

日本も安倍政権時代は「バイ・アベノミクス」ということで、様々な評価はあるものの結果的には株価は上昇しました。

分かりやすいほどに国策に売りなしな状況でした。

一方でバリュー投資家にとっては天国だった?日本の民主党政権時代は、本当に株価が低く抑えられておりました。

今思えば大チャンスだったはずですが、当時はそういう雰囲気ではありませんでした。

最近は個人投資家による外国株や投信の買い付けの影響で、有事の円高が緩和されてきているという論調の記事も出てくるようになりました。

もう日本の経営者は、株価のパフォーマンスを為替のせいにすることはできなくなってきました。

ここで「バイ・ジャパニーズ」で日本株や日本製にこだわるのも一つの戦略ですし、このまま「バイ・アメリカン」で資産形成を続けていくことも勿論ありです。

投資先は中国株でも何でも良いと個人的には思っているのですが、投資妙味以上に本当に心から応援できるものに投資した方が良い気がします。

あくまでその手段の対象先の一つとして、米国株というものがあるというスタンスが重要です。

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