ブログのタイトルで出典元の答えを言ってしまうという、思いっきりネタバレに走ってしまいましたが、プロの「意外な答え」という部分が意外でもなんでもなかったところが多少気がかりでした。
もっとも「安心」としているのがミソで、決して「安全」とは言っていないところがプロらしさなのかもしれません。
通貨の『本質的価値=信用』と定義し、仮想通貨や為替取引、ペーパー・ゴールドの危険性に関する指摘は非常に通説的で、当ブログもよく同調しております。
通貨制度が崩壊しても資本主義が存続する限り「優良な企業」は生き残っていくと考えるから、会社の所有権の一部(株式)がもっとも「信用」できる「お金に準じる存在」だと考えている。
引用した最出典元の最後の一文は、「貯蓄から投資へ」の流れを促す根幹部分だと思います。
ただ、この部分を強調しすぎるが故に過剰なリスクを取り過ぎる投資家が後を絶たないのです。投資をしない層がリスクを取らなさすぎるのも問題なのですが、こういったところで中庸の難しさを感じますね。
優良な企業の株式がもっとも信用できる資産であっても絶対はない以上、キャッシュポジションも含めて他のアセットクラスがヘッジになるのです。
オルタナティブ資産を除いて組み立てるとすると、基本的には株式と債券の二つの資産の割合で調整することになりますが、今の超低金利時代に債券投資で本当に美味しいポジションが取れるのは、機関投資家が顧客として放っておかない超富裕層クラスからでしょう。
投資ブログの読者層は、自分の手を動かして投資ができるタイプがほとんどですので、現状は株式とキャッシュポジションの調整で乗り切るのが良い気がします。
株式だけですと、毎日爆益だの爆損だの資産の変動が激しいようにも感じますが、実は資産が守られているのはリスク資産投資家の方なのです。